イタリアンレザー「マルゴー」

今回は新しい薄長財布「マルゴー」の革についてご紹介します。

革職人 Margot(マルゴー)フタもマチもない薄長財布
【革職人 Margot(マルゴー)フタもマチもない薄長財布】

使っている革は「マルゴー」です。

「MARGOT」と書き、マルゴーやマーゴット、マルゴなどと呼ばれています。

イタリアのヴィルジリオ・コンツェリア・アルティジアナ社が作っている革で、植物タンニン鞣しの牛革にスクラッチ加工が施されています。

革職人 Margot(マルゴー)フタもマチもない薄長財布

クルクルと円状についたスクラッチ加工

クルクルと円状の傷がたくさんついているのがスクラッチ加工です。

この加工で革に使い古されたビンテージのような印象を与えています。

革の表面は毛羽立ち、手触りはザラザラ。

革自体は少し硬めのしっかりとした印象の革です。

使っているうちに毛羽が寝てツヤツヤになっていきます。毛羽が寝た後も円状の傷は完全には消えずに残ります。

そして色は濃く変化していきます。

かなり早く毛羽が寝ていくので、経年変化を短期間で味わえるのも特徴です。

似た革にミネルバボックスで有名なタンナーであるバダラッシ・カルロ社のプエブロがあります。

「マルゴー」はそのプエブロと同じ加工を行っているそうです。

見た目は似た革ですが「マルゴー」とプエブロを比べると「マルゴー」の方がさっぱりとした質感で、プエブロのほうがねっとりとした質感です。

そして特に違うのは匂い。

プエブロはかなり強い独特な匂いがしますが、マルゴーは独特な匂いはするもののあまり気になりません。

どちらも素晴らしい品質の革なので、質感の違いや匂いの好き嫌いで使い分けると良いと思います。

現在、この「マルゴー」を使った第2弾のお財布を準備中です。

すでに形も決まり、刃型などの準備をしています。

形は、かぶせが2重になったミニ財布です。

よくある小銭入れが使い物にならないようなミニ財布ではなく、しっかりと「使える」ミニ財布に仕上げています。

お楽しみに!


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